やぶ浅のこだわり

当店は創業当初以来、代々伝わる蕎麦の作り方を、各時代に合わせて改良しながら作っております。

今や吉祥寺で一番古い蕎麦處となりましたが、当店は手打ちそば屋ではなく、機械打ちで打っております。

 

機械打ちは完全機械に頼ると生産性は飛躍的に向上します。ですが、機械によって製麺する時に圧力ローラーによって表面が圧縮され、硬くなり、茹でる時間がかなりかかってしまいます。よって蕎麦の風味が損なわれ、蕎麦の一本一本がつゆにしみにくくなります。

 

手打ちですと、熟練した蕎麦職人が作った手打ちは本当に風味が良い美味しい蕎麦が出来上がります。ですが機械打ちよりも遥かに時間がかかってしまう上に、量が少なく、どうしても蕎麦の値段が上がってしまいます。

 

当店は、美味しい蕎麦を様々な御客様に召し上がって頂きたいという思いのもと、当店の蕎麦作りは機械で行っております。ですが全て機械任せにするのではなく、そば粉からそば切りまでは手作りで行っております。最終段階の蕎麦生地を伸ばして切る所のみ機械を使用しております。

 こうすることにより、機械打ちの欠点を補う事で、手打ちに近い蕎麦を作れるようになりました。

 

もう一つのこだわりは、一日分の蕎麦を作らないことです。お昼に間に合う程度の量を作り、夕方にまたほんの少量だけを作っております。ですのでいつ何時ご来店頂いても打ちたて、茹でたて、できたてを御客様にご提供できます。

 

手頃な値段でお客様にうまい蕎麦をお腹いっぱい食べて頂ければ、そば屋として最高に嬉しい事であると思っております。

当店の製麺機です。

店主(1950年生)が生まれた時には既にあった機械ですので、およそ1940年代製の年期の入った相棒です。

ちなみにメーカーに正確な年式を問い合わせてみたところ、不明との事でした。

ですがメンテナンスの行き届いたまだまだ現役の愛機です。

これからも彼には頑張ってもらうつもりでございます。

 

 

 

↑そば粉から玉を作り、麺棒で伸ばして行きます。

この部分は機械に頼らず手作業で行っております。

製麺器のローラーによる圧縮は蕎麦に負担をかけますが、ここは手打ちと同じ作り方で作っておりますので負担をかけずに蕎麦を作っていけます。

↑最終段階の延ばしはローラーで延ばし、蕎麦を切っていきます。昔は3回程圧縮をかけておりましたが、現在は1回だけかけて極力蕎麦に負担をかけないよう蕎麦を切っていきます。そうして自家製外一蕎麦が完成します。